日々楽書~針小棒大~

くだらない事を宇宙規模で

もしも私が身長170センチ、体重80キロなら・・・

 最近太り始めた私は・・・

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 体重が増加している。
約4キロ。これはなかなかの数字だ。

 


 61~63キロ、これが私の体重の平均値だ。
 この2キロの間を行ったり、来たりして、一年が過ぎゆく。
 そんな風にして、ここ8年は生活してきている。
 どれだけ暴飲暴食をしようと、運動が趣味なことも手伝ってか、大きな体重増加はなかった。
 一人暮らしで、栄養もへったくれもなく、コンビニ弁当や外食ばかり繰り返していた頃でさえ、太ることはなかったのだから。
 そこに来て、現在の体重、67キロ。
 これは私にとって、ある意味新鮮で、またある意味ではとても違和感のある数字だ。
 仕事柄、太ることはあまりよろしくないのが正直な所ではあるが、このまま太れるだけ太ってしまうのも悪くないのでは、とそんな風に考えている。
 投げやりな重いや、諦めとはなく、まだ見ぬ世界に足を踏み入れる期待感が強い。
 このまま体重を増加させ続け、仮に70キロまで到達したとしよう。
 さて、70キロの私はどのように日々を暮らし、人と接し、何を考えるのだろうか。
 いや、待て。70キロではあまり大きな変化はないのではないだろうか。
 いっそのこと80キロ、ここまで到達したならば、多くの物事が変化するような気がする。
 ということで、身長170センチ、体重80キロの私を考えてみたいと思う。
 まず見た目だ。周囲からは確実に太ったと言われる。
 しかし、その太った具合とはいったいどれほどのものなのか検討がつかない。
 早速ググってみた。170センチ、80キロ、芸能人と打ち込む。
 以外とドンピシャの身体状況を持つ芸能人は存在せず、本気で調べればいるのかもしれないけれど、アホらしいのでやめておく。参考までに数字が近い方々を紹介しよう。
 カンニングの竹山は身長168センチで86キロ。
 これよりはだいぶマシだろう。
 レスラーの神取忍は170センチで75キロ。
 森三中大島美幸は166センチで80キロ。
 神取にもう少し肉を付ける、もしくは大島を縦に長く牽引した感じか。
 いずれにせよ、周囲からデブという烙印を押されても、反論のしようのない体型となる訳だ。
 おそらく身体能力は明らかに低下するだろう。
 仕事の行き帰り、電車に乗るまでのダッシュ力が効かない。
 階段を二段、三段跳ばしで、駆け上がるのも不可能だ。
 そして何より発汗量が、おそらく半端じゃない。
 接客業を生業としているので、お客様に対してかなりの不快感を与えてしまいそうだ。
 友人の間では間違いなく足手まとい的な存在となる。
 金網からケツが抜けない、塀を上るのも、誰かに後ろから全力で押してもらわなければ無理だ。
 野良犬にケツをかじられ、ズボンに穴があく。完全にアニメのデブ役の話になってしまった。
 まぁいずれにしろ、思った以上に生きにくい気がする。
 生きにくい私は、溜息をつき、空ばかり見上げて暮らすだろう。
 どうせ俺はデブですよ。ほっといてくれ。せんべいバリボリ。ってな具合に。
 しかしそんな時、私の顧客である、そこそこ美しい女性が言う。
 「安心感と包容感があっていいですね。私彼氏になる人みんな太っているんです。」
 私は涙を堪え、自らを否定していた自分を恥ずかしく思うだろう。
 デブの安心感と包容感、これは不動のモノだ。
 そして上手くやれば、可愛いデブになれるはずだ。
 デブは可愛い、キャラクター的扱いを受けれる。
 絶対的な強みではないか。
 この強みに惹かれる女性も意外と多い。
 先場所で優勝した力士も、奥様はとても美しかった。
 しかしだ、絶対的強みである安心感と包容感を出すには、80キロでは厳しくないか。
 最低90キロ、100キロあれば力士デビューもありかもしれない。
 ちょっと待て、どこまで太る。
 力士を目指し、太り始めたとして、中途半端な太り具合で、そこから体重が伸び悩んだらどうする気だ。
 強みは、行くところまで行き切って、始めて、絶対的となるのだ。
 どこの世界も中途半端で勝てるほど甘くはない。
 暴飲暴食を繰り返し、だらけた暮らしをしているだけで、それほどの体重を得ることが出来るのだろうか。
 増えない体重を無理に増やす。
 これはある意味、ダイエット以上に過酷なのではないだろうか。
 やっぱり太るのは厳しい。痩せる方が堅実だ。
 この際、激痩せしてしまおうか。
 海辺のカフカの主人公、カフカ君のように、胃を小さくし、タフになるのだ。
 試しに170センチ、40キロ、芸能人でググってみた。
 どうやらこの数字、江角マキコと同じらしい。

aloha shigeru