伊勢でのサーフィン ~ドライスーツについて思う~
このスーツいかがなものか
月曜日、伊勢国府の浜でのサーフィン。
爆弾低気圧の影響でこの時期にしては珍しく太平洋側で波が上がった。
冬場のサーフィンは日本海側がメインとなり、毎週のように、極寒の京都や福井、鳥取に足を運ばなければならない。
夏場は逆だ。日本海側に波は立たず、太平洋側がメインとなる。
つまりこの時期に伊勢でサーフィンが出来るというのは、なんとなくではあるが、暖かい季節を思い出せる感じがして、非常に心地よい。
とは言え、この日の伊勢は夏を思い出せるというような形相とはまるで違い、嵐のような雨風と日本海となんら変わらない空の色。
まぁ、どんなコンディションであろうと京都からはるばるやって来た訳だし、とりあえず入水してみる。
そりゃあ、海水はそれなりに冷たい。1月の海だ。当然だろう。
ウェットスーツは一昨年新調したドライスーツ。
このドライスーツ、流行に乗っかる形で購入したが、正直微妙と言わざる終えない使用感。
まず第一に、海水が中に入ってこないのが売りのアイテムだが、波のサイズが大きかったり、ドルフィンスルー*1を頻繁に繰り返すとさすがに首元からじんわりと染みてくる。
海水がウェット内に入らないようにするのにも技術が必要なようだが、私はまだまだドライスーツにおいてはビギナーだ。
海から上がって、ウェットを脱いでみると、そこそこビショビショという事が多い。微妙な身体の濡れ具合で、シャワーを浴びるのか、頭だけ洗うのか毎回悩む。
いっその事、お湯をガッツリ浴びたほうが、気持ちいいような・・・・
そしてこのウェット、何よりも一番の難点はウェット内でおしっこを出せない事にある。
サーフィンやマリンスポーツを体験した事のない人にはわからないかもしれないが、冬場のサーフィンにおいておしっこは海の中でするモノなのだ。
海の中、もちろんウェットの内部にぶちまける訳だが、ドライスーツはそれが許されない。
以前使用していたウェットはセミドライと言って、保温性こそ真冬使用だが、ウェット内に海水は十分入るし、濡れるのが当然なのだ。
つまりウェット内におしっこをぶちまけても、海水が侵入することで、おしっこを外に追い出してくれる。
真冬の冷え切った身体はただでさえ、尿意が近い。海の中ならなおさらだ。
これに比べ、ドライスーツは一度入った海水や、中でぶちまけたおしっこが外に出る事はほぼないと言ってもいいだろう。
つまり中でおしっこをしようモノなら、己の尿と共に、上がるまでの間サーフィンしなければいけないのだ。
こうなったら最悪だ、サーフィンは基本、パドリングといって、サーフボードの上に腹這いになった状態が一番多い。
ウェット下部で発生した尿が腹這いの姿勢を保つことで首元まで上昇・・・恐ろしい結末を迎えるだろう。
まぁ、しょせんは己の身体から出たモノだと気にしないファンキーな人ならいいが、私は見た目と違い、結構神経質なもんだから、すぐさま心が折れるだろう。
さらに言うと洗濯も大変だ。今まではしっかり洗って、裏表気にせず干しておけば、それで両面乾いたのに、ドライスーツに関しては、片面づつしっかり乾かさなければいけない。
めんどくさい事極まりない代物なのだ。
勢い込んで買ったのに、困ったものだ。
どうしようか、安物のセミドライでも購入して波が大きい時はそっちを使うかな・・
まぁ散々、悪く書いてしまったが、暖かさにおいては文句の付けようのないアイテムなので、良しとするべきか、えっ!?そこが一番大事だって??
確かにそうかもしれない。
このひと冬はドライスーツと向き合ってみよう。
お金もないし。
aloha shigeru!!!
*1:沖からくる波をかわすために一度潜る技術