季節の変わり目、計画性なき、服のチョイス
T子の計画性、聞いてて気分が悪くなる
日々の気温があまりにも微妙で、着ていく服の選定に対してこれほどまでにストレスを感じる事は、まさに季節の変わり目だからと言えるだろう。
朝晩は冷える。しかし昼間は汗ばむほどの陽気である。
こんな難解な状況下においても、上手い事やる人は上手い事やってのける。
いつでも脱げるようにと、薄手のコートやマフラー等を巧みに活用し、寒暖の変化に対応出来る服装のコンディションを保つ訳だ。
しかもこういう変化に適応できる人は、決まってお洒落である。
羽織ってもお洒落、脱いでもお洒落。なんなら、葉っぱ一枚、股間に当てておく姿すらトレンドの最先端を醸し出すのかもしれない。
私のように、後先考えず、また考える気力がない人間には到底無理な話で、そんな人は大抵の場合、今しか生きる事が出来ない。
朝寒ければダウンを暖かければシャツ一枚、昼から雨だと知りながらも傘など持つ事はない。
そういえば、先日女子と二人で飲みに出かけた。
昔の後輩である、T子。
最近、結婚したらしい。かなり久しぶりに会ったのだが、T子は結婚を機にかなりの変貌を遂げていた。
昔の純粋無垢な、自分の感覚を信じ、思いのままにはっちゃけていたあの頃とは、まるで別人のように感じた。
よく言えば計画性がある、しかし悪く言えば、計算高く、そして、計算高く生きる事が、さも大人になった証しだと言わんばかりの話っぷり。
24歳で結婚したい、だから様々な事を逆算し、いつまでに彼氏を見つけ、いつまでに結婚の匂いを漂わせ、同棲、役所へレッツゴー、そんな流れを作り上げたようだ。
もちろん、相手の職業等を考慮し、将来性を見据えた上での計画だ。
女子は皆、計算高い。それはこの世界で快適に暮らすために、生まれ持って備わっている母性としての強さかもしれない。
それでも、T子の徹底ぶりからは狂気を感じざる終えなかった。そして、何よりも無機質である。さらに言うと鋭角な怖さがある。
挙句の果てに、旦那である相手のことをあまり好きではないとまで言い出す。
飲みの席で、こういう話をアルコールの勢いに任せて大声で語る女子をたまに見かけるが、聞いてて、気分が悪くなる。ただでさえ、過度な睡眠不足だから、後半は相槌を打ちつつ、ほぼ寝ていた。
もっと柔らかな、幸せを絵に描いたような、そんな夢見る妄想話を聞きたかったのに。
始まってもいない事に対して、始めからこうだと決めつけ、計算高く生きるのなら、夢見て飛び込み、速攻で離婚。そんな人の話が聞きたい。
乗りと勢い、アンチ計画性。
そんな人の失敗談は計画的な成功談より酒の肴になる。
本日も、朝の寒さで、すかさずダウンを羽織り、昼の暖かさで汗だくになりつつ、完全なお荷物を片手に歩く。
それでいいと思う。
aloha shigeru!!!