南台湾にて、初めての場所なのに懐かしい、ここはそんな場所
無事に着けた喜びを噛みしめ、この地を踏みしめる
なにはともあれ、無事に着いたのだ。あの調子だと飛行機が落ちてもおかしくない。
離陸、着陸共に問題なく成功し、我々は台湾の地に降り立った。
高雄国際空港まで、三時間。プレイボーイ一冊を隅から隅まで読めば、着いてしまう。文庫本なら相当焦らなければ一冊読み終える事はない。
それほどまでに近いのだ。空港でのハプニングの余韻が残るオッサン三人。
因みに機内食はしっかりあった。ないという算段で、パスタを食べたのに、あの時間は本当に必要なかった訳である。
飛行機から空港内に移動、すでに気温が大きく変化している事を肌で感じる。
私は冬用のスウェットだ。半端なく蒸す。とにかく脱ぎたい一心で税関を抜け、ロビーへ。
Y田さんは日本を発つ時からすでに夏使用の服装。暑がる私を尻目に勝ち誇った表情を見せる。
空港のロビーでT君を探す。T君は今回の旅を快適に案内してくれる我々のガイドである。昨年もT君にガイドをしてもらったので、私は二回目、店長さんは三回目、Y田さんは初対面だ。
T君を見つけるのに時間はかからなかった。というよりは見つけられるのに時間はかからなかった。
一年ぶりの再会で熱い抱擁を交わし、改めて無事到着した事に喜びを感じた。
始まりが始まりだっただけに、今後何が起きても怖くはないと、一回り成長したのか、してないのか。正直よくわからん。
まぁいいではないか。過去は忘れて楽しもう。アルコールと海水にどっぷり浸かって、非現実の世界を心行くまで感じよう。
高雄は大阪だった
到着が夕方近くだったので、本日はサーフィンをなしにして、高雄の街を観光する。
高雄は台北に次ぐ台湾第二の都市である。日本で言う大阪といったところだろうか、いや、我々大阪の人間は日本の中心を大阪と思っている人が多く、東京はその次だ。
話が逸れそうなのでやめておこう。
とにかく、この高雄、観光は今回が初めてだった私もなんだか懐かしいと感じるそんな街である。
街並みと、そこから醸し出される匂い、地元の人間があちらこちらで集まり、世間話を繰り広げている。
小学生の頃に感じた地元の匂いって、なんだかこんな感じだったような。そんな気が。
それにしてもこの高雄、本当に大阪っぽい。特に日が落ち始めたころから、高雄の大阪らしさは一段と増してくる。
御堂筋かと思われる大通りに、中の島を思わせるライトアップ。道を少し逸れると、そこはまるでアメ村だ。
一つ一つのお店は中に入ってみると、大阪とは異質な空気感があるのだが、それらがまとまり、一つの街を形成した時、大阪っぽい感じが初めて浮き出る。
これが懐かしさを感じさせる所以なのだろうか。高雄滞在半日で私はこの街がとても好きになった。
半日高雄で遊んだ我々はここから三時間かけて、南国のリゾート地、南台湾へ向かう。海水漬けの日々は目の前だ。
南台湾のお話の前に、私の印象に残った飲み物を一つご紹介。
これぞ柑橘系
高雄の街中にあるとてもローカルな場所。
そこに身体も心も甘酸っぱさで満たしてくれる、レモンジュースがある。
ここはガイドのT君がお気に入りの店、頻繁に訪れるようだ。
高雄に訪れた際には是非、なんてグルメブログのような事を言ってみたものの、場所も店の名前も、即座に忘れたので皆さん気合で調べて下さい。
上の写真があればわかるかな、そりゃわかるか、こんな時代だし、現実と情報のどっちが現実なのかようわからんほどに、この世は情報で溢れている訳なのだから。
さて、甘酸っぱいお話でワンクッション入れた所で、そろそろとても塩辛い、海のお話を、忘れてはいけない、この旅の目的はサーフィンであり、我々はサーファーなのだから。
aloha shigeru!!!