日々楽書~針小棒大~

くだらない事を宇宙規模で

幸せとはなんなのか

f:id:gakushigeyama:20161014171412j:plain

 幸せとは果たしてなんなのか?

 そんなことを考える。

 「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ」

 映画「イントゥ・ザ・ワイルド」で主人公の青年に扮するエミール・ハーシュが自らの死に際に悟った言葉である。

 放浪の旅にでて、たどり着いたアラスカの僻地。

 社会とは隔絶された世界で、原始の暮らしを続け、最後の最後、死ぬ直前に、遠く離れた家族の顔を思い浮かべ「やっぱ一人はさみしい~!!」となった訳である。

 ちなみに死因は、誤って毒性の草物を食べたことによるものだ。

 つまり幸せとは、自分一人では得ることが出来ず、そこに他人が存在し、しかも幸福と思える瞬間を分かち合わなければいけないようだ。

 そんな瞬間は日常の些細な努力と、ふざけた精神によって得ることが出来る。

 友人のHが嫁のブラジャーを付けてみたらしい。

 sex後のピロートーク中、ふと目にとまったピンクのブラジャー。

 先ほど自分が脱がした物である。

 手に取り何気なく装着してみる。

 もちろん、無言で事は行われる。

 そのあまりに滑稽な姿に嫁は「伸びるやーん!!やめてー!!」と涙を流し、爆笑したらしい。

 また知り合いのTは嫁が風呂に入っている間に、引き出しから嫁のパンツを一枚取り出し、頭から被ってみた。

 今か今かと待ちかまえ、その姿のまま台所で洗い物をしていた。

 風呂から出た嫁はその姿を目の当たりにして笑い転げ、なぜだか愛おしさが込み上げて、思わず抱きしめたという。

 あえてブラジャー付けてみたり、パンツ被ってみたりするサービス精神、それによって生まれるお互いの笑顔。

 何もしなければ、ただ流れて行ってしまう日常のひとこま。

 そんな日常を非日常に変える努力。

 意味などなく、あるのは二人の笑顔で、一つのことを分かち合っている姿なのだ。

 まさに幸福の共有。

 あの時、エミール・ハーシュも草物のチョイスを誤ることなく家族の元へ帰っていたのなら、ブラジャー付けたり、パンツ被ったりしていたのかもしれない。
 

 aloha shigeru!!