半年間拒み続けた歯医者に行きました
歯医者に行った。半年間行くのを拒み続けていたのだが、最近、歯茎からの出血が多く「ちゃんと治療しないと、歯槽膿漏になりますよ」という歯科衛生士さんの言葉を思い出したからだ。
そして、歯が全て抜け落ちる夢をみた。
夢での体験は、専門家にうるさく説教されるより、遥かに効果的である。
待合室で待たされること10分。名前が呼ばれ、ハイテクリクライニングチェアに腰を沈める。
ハイテクチェアがいかにもハイテクな音をたて、背もたれが傾き始める。
口を全開にして、されるがまま。これほど不自由な瞬間はない。
”拘束プレイ”の最たるものではないだろうか。
見つめる先には、鏡に映ったお口の中が。最近の歯医者では患者自身が口の中を確認出来るようになっており「あんたの歯はこんだけ汚い」と言われているような気がしてならない。
情報社会であるけれど、自分の歯の情報なんて、言葉で伝えられるだけで十分である。
一通り口内の検査が終わり、虫歯が一本発掘され、歯茎の状態は全体的に悪いらしい。
今後の治療方針を話し合う。まず虫歯を削る。そして、歯茎の状態を良くするために歯石を除去していくらしい。
セカンドオピニオンをと言いかけたが、失笑を喰らうだけなのでやめておいた。
その後、歯磨きの方法をレクチャーされ、目立つところの歯石を綺麗にしてもらい、初日は終了。
お口がスッキリすると気分も高まる。ズルズルと物事を先延ばしにするのは良くない。
男女関係も口内状況も”ほったらかし”は、状況を悪くするだけなのだから。
次回の予約も入れたし、今晩から歯磨きを丁寧に心がけよう。
帰り道、紀伊国屋書店の話題コーナーで「歯磨きはしなくていい」という本を発見。
無視を決め込み、そのコーナーを通り過ぎた。
aloha shigeru!!