”暦の上”では秋らしいが感覚的には夏だ
夏が終わろうとしている。
”暦の上”では秋なのだ。
甲子園の勝者が決まり、オリンピックは東京に引き継がれた。
昨日話をした中学生は、来週から新学期が始まるらしい。
この時期、ボクは決まって、死にたくなる。
秋が嫌いだ。
それは同時に、夏が終わったことを思い知らされるから。
小学生の時だろうか、始めてこんな風に思ったのは。
そして、その思いは今も変わることがない。
秋を好きだという人は思いのほか多い。
暑すぎず、寒すぎず、身体にとってちょうどいい気候らしい。
確かに秋の過ごしやすさは、四季のなかでも群を抜いていると思う。
秋は過ごしやすいんだ。
これは間違いない。
しかしだ、過ごしやすいからって、秋が好きだって言う人の気持ちはわからん。
汗だくだろうと、熱中症になりかけようと、やっぱり夏が好きだ。
海水浴や祭。ひと夏のサムシング。
プールの帰りに食べたガリガリ君を、今、実家の台所で食べている。
そして思う。
「いい歳こいて、こんな風に考えてしまうボクは、きっと痛い大人なんだ」
「夏が終わるなぁ・・・」
ボクの言葉にオカンが答える。
「暑いと感じている間は夏やで!!」
今年も残暑は厳しいらしい。
今日も、アスファルトから舞い上がる熱気は視界を歪め、見るもの全てを蜃気楼に見せる。
このひと夏に、まだ出来ることはありそうだ。
”暦の上”など無視して、もう少し夏を感じていたいと思う。
aloha shigeru!!!